
ありGLONASSのPコードや干渉測位、マルチパス除去などの研究が進んでいる。
4.2 受信測定例
現在は定常的に(24時間)のGLONASS測位が可能であるが、東京で観測した結果によると時々2つの衛星が方位角、仰角ともに近い位置に現れることや衛星が3〜4個足りないために短時間ではあるが測位精度の悪化がみられる。図3.3.2.3−4にインターネット上で得られた測位データ例を示す。GLONASSのみによる場合は、HDOPが2以上の時間や割合が日により大きく変わるなど、利用者にとってGLONASSのみに頼ることが困難であることを示している。現状でのGLOMSS利用はGPSとの共用利用が精度と信頼性向上のために必要であることを図は示している。
図3.3.2.3−5にAshtech社製共用受信機GG24を使用してディファレンシャルモードを含めて測位した例を示す。測定場所は都内、新宿の市街地であり、マルチパスの多い状況のためか、GLONASSのみの測位結果はバラつきが大きいが、ここでもGPSとGLONASS両方を用いると精度が改善され、市街地ではGPS/GLONASS共用測位が有効であることがわかる。また、ディファレンシャル測位を行うと、バラつきが改善されるだけでなく、原理的にGPSとGLONASSの測地系の違いによる誤差もなくなる。図からも、真位置に極めて近い測位結果が得られていることがわかる。今後は種々の環境下でのGLONASS利用について評価、検証することを予定している。
図3.3.2.3−4 MITLLでのGPS/GLONASS測位例

前ページ 目次へ 次ページ
|

|